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21世紀を<平和の世紀>に! 02−10
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<21世紀を平和の世紀に!>掲示板
テロと報復     資料集(10)
☆日本は米国ではなく、コスタリカに続け!
global-peace:3000 Rei Kanai (011022)


 1980年代、中米和平をまとめ上げ、ノーベル平和賞を贈られたコスタリカのオスカル・アリアス元大統領の碑文です。
      
      この民主の広場で
      子どもたちは歌い、詩人も歌い
      画家は絵を描き
      恋人たちが散歩する
      ここでは、決して軍靴の音は聞こえない
      聞こえるのは、ただ自由の声
      ほら、この町並みに
      そして、国の隅々ににまで聞こえるだろう
      自由を築いた民衆の声が・・・・・

(早乙女勝元著「軍隊のない国コスタリカ」より) 

 水谷さん、MLの皆様、こんにちは。金井 玲です。
>  日本政府が「独立国」らしく世界政治の舞台で活躍できず、世界中から
>「アメリカ の子分」のごとく見られている。世界中から「アメリカの一つの州」
>のごとく思われている。これでも独立国と言えるのでしょうか。
 
 全くですね。日本がもし、独立したそして世界の国々から尊敬される動きかたをしたいなら米国の追従ではなく、コスタリカをお手本とするべきです。
 コスタリカについては、きくち ゆみ さんが、また私も既にこのMLで触れていますが、再度書きます。

 1980年代、中米全土が戦火に覆われていた。コスタリカも北のニカラグアで戦火が激化、米国の介入もあり危機に陥いる。ここで当時の大統領モンヘ氏は驚くべき決断をする。「非武装中立」を宣言、自ら一切の軍隊や武装を捨てることを選んだのだ。
 さらにモンヘ氏の後を継いだアリアス氏は、「自分の国が平和であるためには、隣の国が平和でなくてはいけない。隣の国が平和であるためにはその隣の国も平和でなくてはならない」として中米各国をまわり政府やゲリラの指導者を説得してまわった。 
 朝日新聞記者・伊藤千尋さんによると、アリアス氏は各国政府・ゲリラ指導者にこう諭したという。
 「見ろ、あなたの国では、子ども達はどんどん死んでいる。牛はがりがりにやせ、道路や建物も壊れたままだ。私の国を見ろ。子ども達は元気に遊んでいるし、牛もまるまる太っている。道路も建物も壊れていない。戦争なんか止めたほうがいい。そのほうがずっと豊かにくらせる。」
 こうしてアリアス氏は説得を重ね、ついに皆を和平のテーブルにつかせた。これにより中米全土を巻き込んだ戦争は一応の終結を迎えた。

 オスカル・アリアス氏はその後も平和のための提言や武器禁輸などで積極的に活動し、先進国の政治家達にも、彼のファンが多くいます。また、伊藤千尋さんによれば、アリアス氏は日本の憲法9条を高く評価、「世界の平和運動の中心になって活躍してほしい」と言ったそうです。

 長くなりましたが、要するに日本は米国への軍事協力を一切止め、中立の立場で平和のための外交努力をするべきです。報道によれば、タリバンもイスラム圏の第3国ならば、オサマ・ビンラディン氏を引き渡してもよいのでは、と思っているようです。
 だから世界各国を説得し、国際法廷のような場を設定する。アフガニスタン難民援助をしながら、オサマ・ビンラディン氏引き渡しのために粘り強く交渉を続ける。必ず民間人を巻き込む空爆を止めるよう米国を説得する。日本が9条の精神にもとづいてやるべきことは以上のことのはずです。
 そのような努力をしてこそ、日本は世界の中で尊敬される存在となるのではないでしょうか。
 小泉首相はタカ派の上、米国コンプレックス?のようなのであまり期待はできませんが、別に小泉首相にやらせなくても、市民、政治家、有名人などの国内・国際ネットワークをつくり動いていけばいいと思います。
 
 アイディアと知識をためましょう。皆さんの知恵も貸してください。

*コスタリカについて書いてある本です。面白いですよ。 ・早乙女勝元著「軍隊のない国コスタリカ」草の根出版・伊藤千尋著「フジモリの悲劇」三五館 
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金井 玲  Kanai Rei
reikanai@mb.infoweb.ne.jp
http://homepage2.nifty.com/rei-ngo-report/
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リゴベルタ・メンチュウからブッシュ大統領への手紙
global-peace:2912 dembo(011020)
転載です。

リゴベルタ・メンチュウの翻訳書には下記があります。
・グアテマラ先住民の女たち―リゴベルタ・メンチュウと民主化への歩み
伊従 直子 (著) 単行本  明石書店
 ・私の名はリゴベルタ・メンチュウ―マヤ=キチェ族インディオ女性の記録
 エリザベス・ブルゴス (著), 高橋 早代 (翻訳) 現代企画室
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中米グアテマラの先住民族女性で、先住民族の権利回復運動の先頭に立って闘ってきたリゴベルタ・メンチュウが、米国の報復戦争を批判した胸打つ文章です。
 広く知らせてください。
 

ノーベル賞受賞者
 リゴベルタ・メンチュウからブッシュ大統領への手紙
 
 大統領閣下、
 
  まずはじめに、先日十一日の火曜日にあなたの国で起こった痛ましい出来事を耳にし て、お国の方々に申し上げた連帯と慰めの気持ちをあらためて表明させていただきます。と同時に、このようなテロリズムの行いに対する深甚な怒りと非難とを私が皆さんと共有 するものであることをご理解ください。
  この数日間、私は事態の発展を追ってまいりましたが、そこから今もっとも必要なのは 硬直な反応ではなく、反省であることを確信しています。怒りではなく、冷静な知恵。復讐ではなく、正義の模索、それこそが求められているのではないでしょうか。私は 訴えてきました、世界中の人々の良心に、メディアに、平和の探求を倫理的使命とする著 名な人々に、国家元首や国際機関の指導者たちに、沈着さこそが私たちの行いを照らすのだと。
  にも関わらず、大統領、昨晩あなたが議会でなさった演説を聞いて、私はあなたの 言葉がもたらすかもしれないことへの恐れを抑えることができません。あなたは国 民に「いままで経験したことがないような大規模な軍事行動」に備えるよう呼びかけられた。軍人たちには、誇りを持って戦いに赴けとおっしゃった、世界中の人々を巻き込む戦争へと。
  あなたは、進歩、多元主義、寛容、自由、そうしたものの名において、自由の恩恵も 文明の果実も分け与えられていない私たちのような人間にどんな選択も許そうとはなさらない。あなたが守ろうとされている自由や文明、それはあなたの国民のため、それだけでなく私たちのようにいまだかつて一度もテロリズムに同情したことなどない者たちのためにあるのではないのですか。私たちはテロの犠牲者なのですから。
 私たちにもあなた方 とは異なる文明があり、それに誇りを抱いています。
 そして、日々生きながら、差別や 無視がいつか認知と尊敬に変わる日を待ち望んでいるのです。私たちの魂の奥底には、 かつて私たちの同胞に対して犯された民族虐殺の痛みがまだ疼いています。他国の戦争で死んだ者たちを埋葬するのはもうたくさんだ、そう心底から思っている私たち。そんな私たちにとって、あなたがご自分を絶対視する傲慢さを共有することはできない、 あなたが私たちに押しつけようとする唯一の道を共に歩むことはできません。「世界のあらゆる地域のあらゆる国家はいまや決断を迫られている、我々と共にあるか、それともテロリストと共にあるかの」と決めつける、そんなあなたとは。
  
 今年の初め、私はこの地球の男たち、女たちといっしょに、次のような千年紀平和のための倫理基準を宣言しました。
  
 正義なくして平和はありえない
  平等なくして正義はありえない
  発展なくして平等はありえない
  民主主義なくして発展はありえない
  
 人々とその文化の尊厳およびアイデンティティに対する尊敬なくして民主主義はありえない今日の世界において、これらはすべて稀有な価値であり実践です。とはいえ、それらが あまりにも不平等な形で分配されているために、無力感や絶望、憎悪を増幅する結 果 になっています。あなたの国が現実の世界秩序のなかで果たしている役割、それは中立とはほど遠いもので す。昨夜私たちが期待していたのは冷静な演説、反省と自己批判の言葉でした。
 でも私た ちの耳を撃ったのは、受け入れることのできない脅迫でした。あなたがおっしゃるように「この争いの経過は分からない」、わたしもそう思い ます。でもあなたが「その結果は分かるのだ」と高らかに宣言されたとき、私のからだに 唯一くっきりと入り込んできたのは、甚大で不必要な犠牲が払われるだろうということ、そしてまたもや途方もない嘘が語られている、という確信でした。
  戦争を宣言される前に、あなたにお願いしたいのは、違った形の世界の指導者としてのあり方を考えていただきたいということです。それは、征服ではなく説得です。「目には目を」という野蛮人にとっての正義、中世の暗黒時代の人間の思考を私たちは過去千年かかって克服してきたことを人類は示すことができるでのす。神や創世について違う考え方をもっている人々を尊敬することを学ぶためには、新たな十字軍など不要です。進歩がもたらしてくれる成果を連帯して分かち合い、地球上にいまだ残っている資源をより良く守り、そしてひとりの子供も飢えたり教育を欠いたりすることがないような世界を築くこともできるのです。
 
  一縷の望みを抱き、心よりの気持ちを込めて、
 
 リゴベルタ・メンチュウ・トゥム
 ノーベル賞受賞者
 善意と平和の文化大使
 
 本橋哲也訳
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戦争にではなく、平和に投資してください
{global-peace:3097} オスカル・アリアス博士(コスタリカ共和国元大統領) (011023)
ノーベル平和賞を受賞した
オスカル・アリアス博士(コスタリカ共和国元大統領)から
日本国民ヘのメッセージ (コスタリカ共和国は唯一の「非武装中立」国)

 日本は、多くの誇るべき特質を持っています。他の多くの民主的先進国と同様、日本における健康と教育への予算は、軍事予算をはるかに上回っています。これは英知の証しです。私は、非武装国家コスタリカの一国民として、軍備への支出は、国家が行ない得る最悪の投資である、と強く信じています。

 国民の健康と教育に重点を置き、それらに投資することは、ミサイルや空母などヘの投資よりも、はるかに深遠な強さを国家に与えることができるのです。だからこそ今、私は、日本国民と日本政府に、呼びかけたいと思います。自衛隊は、これまで通り自国の防衛のみに、とどめてください。

 日本は、軍事力を必要としない偉大な国なのです。日本は、他の分野でリ―ダーシップを発揮するべきです。すでに日本の国外への援助は、GDP(国内総生産)の割合において、アメリカを3倍近くも上回っています。これこそが、世界に対する本当のリーダーシッブなのです。経済、民主、精神において、日本は世界の大国です。

 これらの特質に加えて、軍事力を追加する必要がある、などという愚かな考えで自分たちを欺いてはいけません。軍事力の強化は、その反対に、これらの肯定的な特質を奪い去り、最終的には、日本を弱体化させてしまいます。

 したがって私は、日本国民と日本政府に、訴えます。戦争にではなく、平和に投資してください。軍事基地開発にではなく、人間育成に投資してください。軍事テクノロジーにではなく、ビジネステクノロジーに投資してください。
 日本と世界は、一層より豊かになっていくでしょう。 (2001年4月26日)
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