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私は始めておかぁさんに「じぃちゃんが10・31の時ゼッケンば着けて登校させるげなよ」って聞いたとき、とてもビックリした。始めは…なんで？なんで？って感じで動揺してた。怖いって気持ちが強かった。‘怖い’って思ったのは、登校しよってから友達に見られてて、もし学校で「何ばしよったとー？！」とか聞かれたら何て集会所の事説明したらいいのかって、もしもどうどうと説明できたとしても、みんなは私の事どういう目で見てるとやかー？っていう不安で怖かった。だけん不安な気持ちでゼッケンとか私はどうどうとつけることができるとやかー？って思ったりしてた。でもこのまえ愛羅ちゃんの話の中に「支部内で争い事があってどーすんね！！支部のみんなで差別ば無くして行く仲間やんね！！」って言われた時中学生は中学生じゃなくて集会所に来てる先生達も小学生も保護者の人達と差別ばなくしていかないかんって思った。
ゼッケンには「石川さんは無実！！」「部落差別をなくそう！！」って書いてある。私はなんで石川さんは無実なのに有罪なんて言われないかんと？なんで部落の人がそげんやって決め付けられないかんと？って私はとても腹たつ！！また愛羅ちゃんの話を聞く中で「一人一人が差別にうちかつ強い心ばもっとかないかん」って言われた時私は今その‘強い心’ば持ってないと思った。強い心というのは誰から何を言われても差別という事ば説明しきらないかん。みんなにちゃんと伝えきれるような人間、差別という言葉にまけないで差別に勝っていく人間になることが強い心をもつ人だと思う。私はゼッケンば着けて登校することにも動揺してばっかで人の目ばっかり気にしてるばっかだから「差別をなくしていこう！」とかどうどうと私は言えないんじゃないかなぁーと思う。口ではどげんいいことば自分が言っててもまだ、部落差別でわからんことはたくさんあるし、小学生より分からん事があるかんしれんし、私は解放学習に３年やんけんあんまり参加してないけんおいていかれるような感じがしよる。だけんこれから差別のこととか知らんことは自分でも勉強していこうと思った。みんなにも頑張ってほしいと思う。私も強い心ば持つ人になっていきたいけん小学生と別れるところまで集会所のみんなとゼッケンを着けて登校しようと思う。
まだ私は中学校までつけられんけどいつかはどうどうと着けていられる人間になりたい。 |
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