連帯する力 01
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自分と向き合って生きて欲しい
久留米筑水高校  3年 KM

 私は“高校に入ったら、部落研に入って部落研活動絶対やって行こう”って思いよった。“友達にも自分の事話して仲間作って行こう”ってすごいはりきっとった。
 だけど現実は厳しく、学校生活は楽しかったけど、おかしい事をおかしい、って言えるようなクラスじゃなかった。自分もそんなクラスにしていった一人やったって思う。
 そんなクラスの中で、始めは、友達に秘密で、コソコソ隠れながらも行ってた部落研も、全然行かんようになった。自分自身開き直って、クラスの中で、どんな間違ったことがあっても、自分が楽しければそれでいいって感じで、毎日をいいかげんに送ってきた。友達がいじめられたり、陰口言われても、「おかしいやん?」って言えんやった。それどころか、自分がその子みたいになるのがイヤで、怖くて、中心になって、人の悪口とかばっかり言ってた。
 だけど、毎日、おもしろくなかった。友達はたくさんいるのに、心の底から楽しいって思えた事は一度もなかった。
 その理由は、2年の終わりに、高部連総会に行って、県の活動をするようになって、初めて分かった。それは、今まで、自分がクラスの中で、強い立場におるつもりだったのに、本当は、差別に負けとったけん。それに気づき始めた頃から、友達と何かうまくいかんようになってきて、その子とは初めからずーっと仲よかったけど、結局、うわべだけの付き合いやった、っちゅうことがわかって、私はその子と離れたら一人になるやろうって思ったけど、どうしても自分を変えたくて、その子と離れた。それから私は、思った通り、一人になった。
 “友達の顔見て、毎日ビクビクしながら生活するより、まし”って思ったりもしたけど、やっぱり一人はイヤだった。すごい惨めだった。それまで、自分がいろんな人を苦しめてきたせいで、誰も助けてくれなかった。毎日学校行くのがイヤでたまらんかったけど、県の合宿などで、いろんな事話して、いっぱい勇気をもらった。それで、自分はこれでよかったんだって思えるようになった。クラスの中で一人でも、間違ったことはしてないって、自信が持てるようになって、このままのクラスじゃダメだって思った。
 だから、その時に、少し仲よくなった子に話した。
 部落研のこと、自分のこと、県の活動のこと、自分のその時の思いを、全部、その子に話した。そしたら、“県の合宿に行ってみたい”って言った。それで合宿に連れて行って、その後の交流会にも来てもらった。
 その子は、“すごい。こんな事、部落の子達だけでしても意味ないやん。みんなに伝えていこうよ”って言った。それで、その子の仲良かった子に話したり、弁論大会で発表したりした。その子とは、今も、もちろん仲いい。その子も、いっぱい揺れながら、悩みながら、必死で自分の弱さと向き合おうとしよる。
 私は今年で卒業だから、もう部落研活動も終わりだけど、社会に出てからも、その子みたいな仲間を、一人でも作っていきたいって思う。
 これから活動していく子も、自分はこれでいいのかな? って、いつも自分と向き合って生きて欲しい。そして、正しいと思ったら、胸を張って、堂々としていて欲しい。間違っていると思ったら、勇気を出して、声を上げて欲しい。多分、同じ所で悩みながらも、何もできない子がいると思う。そんな子と本当につながって行って欲しいと思う。
感想文

{連帯0101} 私は自分に向き合ってるのかな?

 私は何か間違っていたのかもしれない。
 だって、部落の人でも、同じ思いを持って悩んで生きてきた。私と同じ悩みを持ちながら。私は中学で初めて部落のことを知って、いろいろと勉強してきた。でも、部落の人は特別ってどこかで思ってたのかも。私達よりもっと大きな悩みがあって、絶対人の悪口なんか言わないって。でも、一緒なんだってわかった。
 でも、この子はすごく勇気があって強いと思う。ずっと、おかしくてもおかしいって言えなくて、弱い弱い子だったけど、気づいて始めたところがすごい。
 私は今の友達をうわべだけだなんて思わないけど、やっぱりおかしいって思っても言えないところがある。毎日が楽しく過ぎていけばいいと思う。だけん、時々自分が嫌になってくる。
 私は自分に向き合ってるのかな?

{連帯0102} 私は今、自分と向き合っていない

 私は今、自分と向き合っていない。
 とにかく独りぼっちにだけはなりたくない。だから、もちろん「おかしい」とか言えん。友達の前では笑って明るく振る舞う。家に帰ったらどっと疲れる。溜息が出る。
 たまに中学んときの友達から電話がかかってくる。その子は私のこと、私の気持ち・・・全部理解してくれてるし、私もその子には何でも言える。気を遣った行動とかもとらなくていい。電話でも普通に「それっておかしくない?」とか言う。それを言ったからって、その子が怒ったりすることもない。
 今、学校では、とてもとても気を遣う。だからといって、今、友達がたくさんいるというわけでもない。そのときが楽しければいい、とも思う。けど、卒業して「バイバイ」・・・だけの友達にはしたくない。
 これから、自分のこと、いろいろ話していきたい。悲しいこと、悩みとかも。そして相手のことも知りたい。人に合わせる必要はどこにもない。自分の思ってることなんだから。自分の意見なんだから。
 堂々と胸を張ろう。そういう輝く人になりたい。

{連帯0103} 向き合うって難しい

 向き合うって難しい。
 そう簡単にできるわけない。「コソコソ隠れながらも行ってた部落研」というところがわかるような気がする。自分が変な目で見られたくないと思ったり、一人にもなりたくない、高校生活を楽しいもので終わらせたいと思っていたと思う。だから、自分が自分でない方向に進んでいくことを決めなければならなかったんだと思った。自分を偽り続けると、心が毎日、死んでいる。表面は明るく見せているけれど、本心は、自分がやりたいことをやりたくてやりたくてたまらなかったと思う。日を重ねるごとにいろんな思いが入り混じって苦しかったと思う。
 でも、離れてからは、自分が自分になったと思う。向き合ってると思う。そして、それから仲良くなった子が本当の友達だったと思った。もしかしたら、その子(仲良くなった子)も「私」から悪口を言われていたかもしれない。でも、分かり合える人ができてとてもよかった、と思う。
 一人ではできないことも二人になるとできることもある。これからがこの人達のスタート地点だと思う。
 一人の友達と小さな勇気が一人の人を変えている。
 それって、素敵なことだと思った。

{連帯0104} 私も自分の弱さと向き合いたい

 この間『芽吹き』というビデオを見た。このビデオは女の人が部落に生まれたため、男の家の人に反対され、結婚ができなかったという話です。このビデオを見るまでは、私の周りに部落の人がいなかったし、部落差別と聞いてもよく考えていなかった。もし私の友達に部落の人がいたら退いてしまう分があって仲良くなっていないと思う。でも、このビデオを見て、私の考え方は間違っていて、人として最低だとわかった。人には一人ひとり人権があるのだから、人権を守らなければならないと思う。どこで生まれたからということだけで違う人みたいに差別してはいけなかった。
 左の文を読んで、この人はすごいと思った。
 クラスのみんなが間違っていても、私だったら友達に合わせてしまうだろう。なのに、この人は、一人になることがわかっていながら、自分の意志を通した。とても強いと思った。でも、人というものは弱いものだから、強いのじゃなくて、「勇気」なのかなと思う。
 私も自分の弱さと向き合いたい。この人みたいに、間違っていることを間違っていると言えて、人に流されない強い意志を持って生きたいと思った。

{連帯0105} 中学の時なんか、いろんな人を陰口でいじめてきた

 今まで自分と向き合ったことは一度もなかった。
 中学の時なんか、いろんな人を陰口でいじめてきた。「自分はその人より絶対に上にいるんだ」なんて思って、いっぱい悪口を言っていた。友達とつきあっていても、面白くないことでも、ウソで笑っていたり、一緒にいじめ等していた。本当は自分のしていることがいやだった。
 でも、一度、僕がいじめられることになった。半年間くらいいじめつづけられ、初めて一人という恐さを覚えた。いじめられている中、3人のクラスの友達が話しかけてくれた。その人達は僕の話を聞いてくれたり、励ましてくれたり、そのとき以来何でも話しあえる友達になっていった。
 今、僕は、いじめや差別は絶対にゆるせない。いじめられる人も悪いというけど、それは間違っていると思う。またいじめる人も悪いとは言わない。きっと、みんな、何かに悩んでいるから、いじめや差別が出てくると思う。

 いじめや差別は必ずなくなるだろう。
 いや、なくさないといけないことなんだ。人をもっと知ろう。もっとつながっていこう。そして「ヒト」とはどんなものか分かり合えたら、きっと、いじめや差別はなくなるだろう。
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 希望を!

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