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忘れるな2月15日の心 | |
┌─────────────────────────────────┐ │ 私を必要としてくれる人 ー聖羅 │ │ 話したいけど話せない。 │ いつ話せばいいのか、どう話せばいいのか、わからなかった。 │ 美香の言葉を聞くまではわからなかった。 │ この前の同和教育で美都江ちゃんの歌を聞いて、泣いた私。美香も泣きそうやったと言った。 │ 美香は「いい歌やったね。泣きそうになった」と言った。 │ でも、美香の顔には涙のあとがうっすらとあった。 │ その時思った。あっ、美香なら言ってもきっと大丈夫だ、と思った。 │ 前から私のことを大切な友達と言ってくれてた美香。 │ 私になら難でも言える、と言ってくれた美香。 │ 美香は私に何でも話してくれるのに、私が話さないのは失礼だと思った。勇気を出して言った。 │ 「私、美都江ちゃんと一緒なんだ」って。 │ そしたら、「えっ? どれかわからん」って言った。 │ 私は、「未熟児のことじゃない」って言った。 │ そしたら、「部落のこと?」って言われた。 │ わたしは、「うん」って言った。 │ それから、いろいろ話した。 │ 「関係ないよ。私達は友達だよ」、そう言ってくれた。 │ そして、掃除のあとに、「ありがとう。言ってくれてうれしかった」。 │ そう言って、美香は泣いた。うれしかった。 │ 大切にしようと思った。 │ 美香とずっと友達でいたいと思った。 │ 私は幸せ者だ。 │ 私のことを必要としてくれる人がいる。 │ 美香は、「友の会にも行きたい。もっと聖羅のこと知りたい。一緒にわかり合いたい」、そう言ってくれた。 │ 美香と一緒なら、どんなことでもやっていけそうな気がする。 │ 美香のこともたくさん知って、二人で頑張っていこうと思う。 └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ かけがえのない存在 ー吉沢 美香 │ │ 聖羅に聞いたよ。 │ 仁は、だから私に、特別な宿題を出したんだね。 │ 今日の1、2時間目が終わった後に、聞いた。 │ 前々から、美香に話さないかんことがある、って言われてた。 │ 何だろう? とずっと気になってた。 │ でも、「話せる日が来たら、いつでも言ってね」って、私は言ってた。 │ 聖羅に、「私も美都江ちゃんと一緒」、と聞いたとき、全然驚かなかった。私は部落出身者の人達を差別│するなんて絶対許せない。だから、私は聖羅に聞いたとき、「うん」と答えた。 │ 同じ人間だし、聖羅は、私にとって、かけがえのない存在に変わりはない。一番大切な人だし、聖羅が大│好き。 │ 聖羅を傷つける人は、私も許さない。 │ さっき、泣いちゃったよ。なぜか涙が出てきた。それは・・・うれしかった、から・・・。私に言ってくれたこと │が。勇気がいったろうに・・・。仁、私も連れて行ってネ、友の会。 私も、聖羅と一緒に学び、そして全身で │受けとめたい。遊び半分じゃなくて。真剣に。 │ 聖羅と同じ気持ちになりたい。 │ そして、又、美都江さんのお話も聞きたい。 │ 仁も、今日の1、2時間目涙を流していたけど、私も我慢できずに、泣いてしまった。すばらしい話だった│から。 │ 仁、私も連れて行ってね。私は聖羅の友達だから・・・。 │ もっともっと、わかり合いたいから・・・。 └─────────────────────────────────┘ |
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聖羅へ。 2月15日が聖羅の<めざめの時>となったこと、仁も忘れえない記念日としたい。 美香との交感・交流がずうっとあって、美香が、「聖羅はかけがえのない人」と言えるところまで絆が強くなっていて、そして、美都江の講演という引き金があって、聖羅は、美香とどこでつながるべきかを決断した。 美香に<部落民宣言>をした。 聖羅の解放への旅立ちだ。 ひとつの<出会い>を大事にし、それを土台に、人とのつながりをひとつ、ひとつ広げていこう。 土台があれば、屈することはない。 土台があるから、欲張る必要もない。 聖羅は聖羅のペースを、ちゃんと知っているから、自分のペースで、続けていこう。 美香が「部落研」について知りたがっている。 だから、この間の県高部連総会の冊子を読んでもらうことにしよう。 今の筑後地区高部連・友の会に連れて行くことにするけれど、今の状態を見ても、美香は「期待を裏切られる」かもしれないね。 聖羅。今の高部連・友の会をもっと活発なものに、人を引きつける内容を持ったものに、していこうよ。 そんな話を、まず、うちの部落研で話し合っていこう。 定期テストが終わったら、さっそく部落研を開始しよう。 (2・17) 美香へ。 あらためて、今日、美香と聖羅との<出会い>が始まったのだ。 この<出会い>が、美香と聖羅にとって、お互いの友情を深め、お互いに人間的に成長していく出発点になることを、願っている。 弱い弱い美香が、弱さのままで<強い>人間になっていく<学び>が始まるのだ。 美香には<受け容れる力>と<乗り越える力>が備わっているので、聖羅との<出会い>は、美香自身の豊かさになっていくよ。 美都江が高校の時の友達との出会いについて語ってくれたが、美香と聖羅の出会いも、又、そのようにお互いを支え合い、高め合うものになっていってほしい。 友の会には連れて行くよ。 その前に、聖羅は、この学校で「部落研」をやりたと願っているのだ。今、一緒にやる仲間がいないので、まず、美香と二人で始めたらどうだろう、と考えている。 どう思う? 仁の願いの5つ目、<自立・連帯・共生>の具体的な実践を「部落研」でやっていこうよ。 「聖羅は、私にとって、かけがえのない存在」だと美香は言う。なぜそうなのか? 本当に、そうなるために、もっともっと深い、強い絆を創りあげていく必要があると思うよ。 本音のところでつながっていくのだ。 筑水の部落研の先輩と友達の<出会い>が昔あった。 その資料を、読んでみてくれる? その道をたどり、もっと先まで、歩いていこう。 |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 仁へ ー美香 │ │ 私は、部落差別のことを、まだ、きっと、わかってたつもりでも、半分も理解してない。だから、まずは、学│びたい。 │ 「部落研」って何なの? │ この筑水高に部落研に入っている人はいるの? │ 仁、いつか、話そう。今日でも、明日でもいい。そのことについて聞かせて。部落研って何なのか。 │ まずは、話を聞かせて。 (2・17) └─────────────────────────────────┘ |
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美香へ 美香が、とても強い関心をみせてくれるので、仁はうれしいし、たのもしい。 その気持ちが、聖羅に伝わっていたんだと思うよ。けれど、燃えすぎると、灰になるのも早いんだ。 ゆっくり、じっくり、行こうよ。 マイペースを保って、行こうよ。 聖羅も、美香に<宣言>したことをひとつの節目にして、新しい自分になろうと真剣なんだ。 けれど、聖羅は、マイペースを持っている。 美香は、もう、理解していると思うけど、聖羅のペースと美香のペースが、二人三脚のように、息が合うように、やっていこう。 二人の<出会い>が、もっともっと、深い、強い絆になるには、<信じ合う力>が必要だ。 いいことばかりがあるわけじゃない。 どんなことがあったって、それを<乗り越えるための壁>として、<受け容れる力>を持つようにしよう。 「総会」の資料を読んでみてくれる? 県内の部落研が何をしているかわかるよ。 うちの学校で何をやっていくかは、聖羅と一緒に考えていこう。(2・17) |
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人との出会いの大切さ ー聖羅 あなたと出会ってほんとよかった あなたと出会わなければ、今の私は無いでしょう あなたに助けられて、今の私はココにいるんです 私には、あなたが必要です。 あなたは私が必要ですか? 私はあなたに必要とされたい。 あなたと一緒に歩いて行きたい 私の全部を受けとめて下さい 私はあなたを受けとめます あなたに会えてほんとよかった 心からそう想います └───────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 差別をしない母を尊敬する ー美香 │ │ 私は部落差別なんて絶対おかしいと想う。 │ 部落についてたくさん学んだ。仁は、いっぱいいっぱい部落差別のおかしさについて教えてくれた。 │ 私も母に聞いたことがある。私がもし部落の出身者の人と結婚したら?とか。部落の人と友達だったら?│とか聞いたことがある。 │ 私の母は言ってくれた。「部落の出身者の人達に対する差別はおかしい」と。もし、そういう人と結婚とか│しても反対しない? と聞いてみた。 │ 母は、自分で決めたことならそれでいい、と言ってくれた。 │ 私はこんなにも母に対して尊敬の気持ちを持ったことはないだろう。私の母が、人を変な目で見たり、間│違った思想を押しつけたりする人じゃなくて本当によかったと思う。 │ 母が、もし私に、部落の人に対しての偏見を押しつけていたら、たぶん、いや絶対に、私は部落の出身 │の人達に対して変な目で見てしまっていたかもしれない。 │ 私は叫びたい。 │ 「部落差別はおかしい」ということを ───── │ そして、祈る。 │ いつの日か、この差別がなくなることを ───── └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 部落は誇りを持って言える言葉 ー聖羅 │ │ ダメなものはダメとか、部落のもんとか、失礼やん。 │ この人のお父さんはもっと、もうちょっと考え直した方がいいと思う。 │人を差別するって、そんあに簡単なものなのかなぁ。差別された人のキズは簡単には消せないし、消せる│もんでもない。 │ でも、この人のお母さんはわかってくれている。 │ でも、その考え方は普通なんだよなぁ。 │ なんで物事を普通に考えんとかな。 │ もうちょっと人に対する気持ちを考え直してほしい。 │ 部落は誇りを持って言える言葉。 │ 部落出身者も部落外の人も共存し合って生きていきたい。 │ 共に助け合う世の中にしたい。 │ この思いはいつまでも変わらない。 └─────────────────────────────────┘ |
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2月15日 講演会感想文 | |
┌─────────────────────────────────┐ │ 私は負けない ー美香 │ │ すごく感動しました。 │ 嫌なことばっかりで、本当に学校に来たくありません。でも、私は負けない。すごくつらくても、私のことを、│ 大切な友達だと思ってくれている人がいる。その人達だけで十分です。 │ みんなに好かれるなんて絶対ムリだし、たくさんの薄い友情よりも、小さな大きい(厚い)友情の方が大切│だから。 │ 美都江さんもがんばってほしいです。 │ 部落出身者であっても美都江の友達の言うとおり、同じ人間だし、その │辺の部落出身者でない人よりも人の心の痛みのわかる人だと思います。 │ 私も、今、すごくつらくて、本当に生きてるのもイヤなくらいつらいけれど、私も負けない。だから、美都江│さんも負けないでほしい。 │ 私は部落出身者の人達を差別する人達の方がサイテーだと思います。 │ 美都江さんの話を聞いて、涙が止まりませんでした。 │ いつかまた美都江さんの話を聞きたいです。 └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ “勇気” ──── 大切な言葉 ー聖羅 │ │ 今日は話を聞かせてもらってありがとうございました。 │ 藤村さんの朗読は、目を閉じるとその場面が頭の中に出てきて、もし私がそこにいたら、どうしたかな、と│すごく考えました。 │ きっと、ひろみさんの時は、頭の中で、「そんなことしてどうすると?」「何でそんなこと言うと?」とか思うん│だろうけど、きっと行動には表せなかったと思う。その時の雰囲気にもよるだろうけど、“勇気”という2文字│を“恐い”という2文字で消しさっちゃうだろうな、と思ってしまいました。 │ “勇気”という2文字は誰にとっても重い言葉で、きっと大切な言葉。 │これからの私に必要なのは、きっと、“勇気”。がんばって自分を鍛えていこうと思います。 │ │ 美都江ちゃんの話(歌)はとても今の私に必要な歌でした。 │ 今の私はとてもお母さんが嫌いで、お母さんが帰ってくると、すぐ自分の部屋に行ったり、話しかけられて│も、あまりちゃんと答えたりしなかった。でも、美都江ちゃんの素直な歌を聞いて、お母さんの大切さに気づ│いた。今日は、家に帰ったら、ちょっと話をしてみようと思う。 │ そして、今日の同和教育の後、グループの一人に、自分のことを話した。そしたら、数時間たって、「あり│がとう」って言ってくれた。 │ 死にたいと思ったこともあった。でも死なんでよかった、って思った。 │今は大事な友達がいる。もう絶対死にたいなんて思わない。自分を必要としてくれる友達がいるから。 │ 今日は本当にありがとうございました。 │ 又、歌を聞かせて下さい。 └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 前を向いて生きていく ー矢崎 剛 │ │ 美都江さんの話は、自分のことのように思え、すごく感動しました。 │ 自分も部落だけど、これからは隠さずに、前を向いて、生きていきたいと思います。いろいろ話してもらっ│たことは、これからの自分に役立つと思います。 │ 話は変わりますが、一度も、友の会にいかなくてごめんなさい。 │ 今日はありがとうございました。 └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 矢崎君とつき合って ー矢崎 優子 │ │ 朗読や自分の気持ちを素直に歌詞にした歌を聞いて、自分自身、考えることがたくさんありました。 │ 自分のコンプレックスや、人に言いたくないこと、なかなか勇気のいることだと思います。私は悩みとか結│構あるし、考え込むと、とことん悪い方向に落ち込むことが多いです。それに、人に言われたり、行動で、す│ごく傷つけられたこともありました。絶対私は許せないです。許す心も大事だとは思うけど、やっぱり許しき│れないです。でも、自分が傷ついた時、学ぶこともありました。ちょっとした言動、行動が人をものすごく傷│つける事を学びました。 │ これからもがんばって下さいね。応援してます。 │ │ P・S 矢崎剛君とつき合ってる者です。 └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 逃げないでがんばる ー坂井 咲子 │ │ 藤村さんが、自分が傷つくのには敏感なのに、他人には平気で傷つけるという話は、私もそう思うときが│ある。自分がイヤなことをされると怒るのに、自分以外の人(生き物)には平気でイヤと思うことをする。私│もそういうところがあるかもしれないので、自分以外の者に対して、その者の気持ちが分かるようになれた│らいいなーと思った。 │ 美都江さんは、自分が部落ということを、筑水のみんなの前で言っていたけど、やっぱり勇気がいること│だと思った。 │ 私は、まだ、みんなには自分のことを全部言えない。 │ ひどい差別を受けたことがない(あるかもしれないが自分では気づかなかった)。 │ 美都江さんが歌った歌に元気をもらった気がする。 │ いやなことがあると、そこから逃げたくなることがある。 │ でも、逃げないでがんばろうと思った。 │ 今日聞けた歌、話を忘れないようにしようと思う。 └─────────────────────────────────┘ |
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┌─────────────────────────────────┐ │ 一人で生きていくことを前にして ー大森 光太郎 │ │ 今日思ったことを言うと、自分が筑水に来て、友達ができて、その友達を大切にしたいと思ったのに、私│は友達のことをよく知らないし、友達も自分のことをよく知っていないんだと思った。 │ なぜ自分は友達を大切にしているんだろう? │ ただ楽しいからなんだろうか? │ だったら、友達は、自分のことをよく知ってしまったらどうなるんだろうかと思った。友達だと思っていたの│が、友達ではなくなってしまうんではないかと思う自分が恐い。 │ 友達は「関係ない」と言ってくれても、私にとって、とても関係ないことではないので、友達に友達に、「部│落」をぬいて生活できない。というより、自分から「部落」をぬいて生きていこうと思っている自分にどんなふ│うに差別が出てくるかもわからないし、今の友達、先生達に囲まれた中から社会に出ていく。これから自分│は雇われる身として働かないといけないが、学校とは違って、一人で生きていくのはどんなふうになっていく│んだろうと思う。その中で友達はとても大切にしていきたいと思ってくるだろう。だから、友達に自分のことを│分かり合えたらいいなぁと思う。 └─────────────────────────────────┘ |
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